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【運動サポーターとは】
サポーター講習を受けた方で、その地域の仲間達と一緒に楽しく運動を続けていけるようサロンを支える人のこと。

地域・行政・病院の連携で“介護の要らない体づくり”
地域の運動サポーターと楽しみながら気軽に運動
ー大町団地集会所 編ー

理学療法士などによる本格指導が受けられる。
運動だけでなく、住民同士が仲良く話せる場

西区保健福祉センター主導の基開かれる「運動サロン」が各自治体で評判を呼び、参加したいという人がどんどん増えている。運動サロンは「家からあまり出ない」「体を動かす機会がない」というシニア世代の人たちに、楽しく体を動かしながら健康寿命を延ばしてもらいたいと考えられた。
行政主導ではあるが、最終的に地域住民が主体となってコミュニティを作ってほしいと、「運動サポーター養成講座」を開き、集まった参加者にストレッチや筋力トレーニングなどの運動の仕方からサロンの運営方法までを指導。修了者は運営サポーターとして認定し、行政サポートの基、協力して地域に運動サロンを開設している。

福岡リハビリテーション病院は、地域に根ざす病院として、多くのシニアのリハビリなどを診てきた。その中でリハビリ終了後、自宅で一人リハビリを続ける事が出来る人は少ないといった現状を感じ、この試みに賛同。理学療法士や作業療法士を派遣して運動方法の指導に協力している。運動サロンを開いたら終わりではなく、その後も定期的にサロンを訪れ、正しいストレッチや運動ができているか、おさらいしながら見守っている。

介護の要らない体づくりが目標ではあるが、地域で声を掛け合うコミュニケーションも運動サロンの大切な役割のひとつだ。
ここに来て話をする、大声で笑い合うことも健康への第一歩なのである。

顔なじみの多い大町団地
隣近所、声掛け合って笑いの絶えない楽しい時間

今回お邪魔した大町団地集会所は昔からの住民が多く、隣近所が顔なじみで仲良しという人達がほとんど。運動サロンを開いたのは、新たな団地のネットワークを作りたかったからだとか。

「行政に相談した時、運動サロンの話を聞き、これならやっていけると思いました。指導者も来てくれるし、みんなでやるから元気になれます」と会長さん。

その言葉通り多くの住民が集まり、サロンは大盛況!運動サポーターだけでの運営が始まって1カ月経ったこの日は、西区保健福祉センターの指導員と福岡リハビリテーション病院から健康運動指導士が運動のおさらいに訪れていた。

まずは運動サポーターによるラジオ体操と、口の周りの筋肉を滑らかに動かすための、はっきり読み体操。「アリさんあつまれアエイウエオアオ」をみんなで大声で読んで言葉の運動。言葉遊びのような文章に時折笑みもこぼれている。
ひと通り温まったらストレッチと筋トレ。指導員と健康運動指導士がそれぞれ、動かす部位を説明しながら運動していく。その語りはまるで落語家さんのように滑らかで面白い。参加者もツッコミを入れたり笑い合ったりしながらとても楽しそうだ。
最後は西区保健福祉センターが提案する新しいレクリエーションでもうひと盛り上がり。2グループに分かれた競技で協力したり、大きな声で応援したりと、みんなが一体となった雰囲気にとても良い取り組みだと強く感じた。

取材協力

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福岡市西区保健福祉センター
地域保健福祉課

☎092-895-7080
福岡市西区内浜1丁目4-7

※掲載の記事は、掲載日時点での情報となります。掲載されている、施設名、お名前、役職等、また、医療情報等は当時の情報となります。

掲載日:2016年07月

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監修:福岡リハビリテーション病院