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膝痛は早めに専門医へ

立ち上がる時や階段を下りる時に、膝の痛みを感じることはありませんか?
膝の痛みは40代以降の特に女性に多く、体重の増加や筋力の低下、膝関節の損傷など原因はさまざまです。病院に抵抗がある人もいますが、保存療法から始めるため、すぐに手術をするケースはほとんどありません。早期に治療を始めて改善する場合も多く、ガマンせず専門医に相談することが大切です。
例えば、膝に負担をかけるような歩き方や、長時間の立ち仕事なども膝の痛みの原因のひとつとして考えることができます。
 
 

保存療法
初期症状や痛みが軽度の時に行う治療法

関節の動きをスムーズに

ヒアルロン酸注射

ヒアルロン酸は私たちの身体の中にあるもので、目や皮膚、リンパ液などさまざまなところに含まれています。その中でも関節内の関節液に多く、動きをスムーズにする《潤滑油》の働きをしていますが、加齢とともに減少するため関節がすり減り痛みが生じます。ヒアルロン酸注射は、関節に直接ヒアルロン酸を注入する治療法で、関節の動きを改善し軟骨の摩耗を抑えて炎症や痛みを軽減する効果があります。

理学療法士による

リハビリ治療

理学療法士が、衰えた筋肉の増強や歩行状態の改善ができるよう指導を行います。
必要であれば、レーザー、低周波による温熱療法や寒冷治療も加え、痛みを軽減します。

膝の負担を軽減

装具による補助

膝がぐらぐらする横揺れを防ぎ矯正・保護する「膝関節サポーター」や、靴の中敷きを調整し歩行時の膝関節にかかる圧力のバランス調整を行う「足底板」で、膝の負担を軽減します。

手術療法
多くの人の膝の痛みから解放した実績ある手術

傷口が小さい

関節鏡視下手術

膝を切り開かずに超小型カメラを挿入して、すり切れた半月板や軟骨のささくれなど痛みの原因となる部分を除去する手術です。30分程度で終わり、傷口はわずか5ミリ程度のものが2~3箇所ですみます。あらゆる症状に有効で、精神的・体力的に負担が少ないのが特徴です。
 

自分の骨で再生できる

高位脛骨骨切り術

変形性膝関節症でO脚になった脚を、脛の骨の一部を除去するか切り込みを入れて矯正する手術です。骨切り部には、必要に応じて時間とともに本物の骨に置き換わる特殊な人工骨か、自分の骨を入れます。膝関節を温存して自分の骨で再生でき、変形性膝関節症の進行を遅らせる唯一の手術方法です。
 

膝関節治療の最終手段

人工関節置換術

変形性膝関節症などが原因で歩行が困難になるなど、日常生活に大きな支障をきたすほどの強い痛みがあり、保存療法や膝関節を温存する手術が有効でない患者さんに対して行われる手術です。膝の悪くなった部分を取り除き人工関節に置き換えるので、多くの人が日常生活を取り戻しています。
人工関節の耐用年数は15~20年のため、一般的に手術適用年齢は70歳以上とされています。人工関節の素材などの技術面や手術法も進化しており、手術件数も年々増え続けています。

 

取材協力

福岡リハ整形外科クリニック

☎092-812-1880
福岡市西区野方7丁目770
http://frh.or.jp

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掲載日:2017年08月

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監修:福岡リハビリテーション病院