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中高年の膝痛の原因

中高年の膝の痛みは、さまざまな原因が考えられますが、その中のひとつが老化です。筋力が衰え、骨量が減少し、体を支える負担が膝に集中してしまうことがあるからです。
しかし、原因はそれだけではなく、普段何げなく行っている生活習慣が大きく関わっているのです。

例えば、膝に負担をかけるような歩き方や、長時間の立ち仕事なども膝の痛みの原因のひとつとして考えることができます。

それから体重の増加です。体重が1キロ増えると、膝への負担は歩く動作で約3キロ、走ったり、階段を昇り降りする際にはその2〜3倍ほどの負荷が増えるといわれています。

生活改善が、いつまでも自分の足で歩くための第一歩だといえます。

早期治療で改善!

半月板損傷

半月板というのは、膝関節の中央にあり、弾力性のあるシリコンのような軟骨でできています。膝関節の衝撃を和らげるクッションの役割を果たしており、一度損傷すると修復されにくい組織です。

半月板損傷の原因は様々ですが、生活習慣が原因となるケースが多く見受けられます。また、膝は捻りに弱い構造ですので、膝の向きとつま先の向きが同じ方向を向いている基本姿勢から捻りが加わることで損傷することがあります。また、高齢になると、立ち上がる動作などで損傷する場合もあります。

痛み以外にも、腫れや引っ掛かり感などの症状があるので、違和感を感じたら、すぐに病院に行きましょう。早期発見・早期治療することができれば、比較的早く改善することができます。

高齢者の膝痛 原因ナンバーワン

変形性膝関節症

中高年で膝が痛い場合、そのほとんどが変形性膝関節症といわれているくらい代表的な疾患です。膝関節の軟骨のすり減り、肥満、姿勢や立ち方のクセからくるO脚など、様々な原因から膝の関節に炎症や変形が起こる疾患です。

骨折や外傷などによって発症する場合もありますが、その場合は原因がはっきりしているので治療法がわかりやすいのですが、そうでない場合、様々な原因が重なり合って発症している場合がほとんどです。

進行具合によっても様々な症状が現れるのですが、初期の場合ほとんど自覚症状がないので、なかなか異変に気付くことができません。症状が出てきたころには中期まで進行していることも少なくはありません。その症状に合わせて、運動療法から外科手術まで幅広い治療法があります。

変形性膝関節症にならないためには、膝に負担をかけない程度の適度な運動が有効です。ロコモを予防するためにも、膝の痛みに対しては敏感になっておくとよいでしょう。

 

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掲載日:2017年05月

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監修:福岡リハビリテーション病院