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【運動サポーターとは】
運動サポーター養成講座を受けた方で、その地域の仲間達と一緒に楽しく運動を続けていけるようサロンを支える人のこと。

地域・行政・病院が連携「 ロコモ予防サロン」開催
7年目の運動サポーターとともに、
地域に根づいた健康づくりの場

ロコモ予防サロンのモデルとなった壱岐南校区

 壱岐南校区には10年以上前からシルバー世代が趣味やおしゃべりを楽しむふれあいサロンがあり、その地域貢献に対して福岡市長から感謝状が送られている。
 平成24年にサロンの中から「これからはロコモ予防になる運動教室を開きたい」という声が挙がった。その声に応えて、福岡市西区保健福祉センターや自治会、老人会、社協、福岡リハビリテーション病院などが連携・協力し、平成25年に初の運動サポーターが誕生。月3回のふれあい
サロンのうち第2火曜日を『いきいき元気教室』として壱岐団地南集会所で開催することになった。運動サポーターが運営するロコモ予防サロン第一号である。以後、いきいき元気教室をモデルとして西区に続々と運動サポーターが生まれ、健康づくりの輪が広がった。
 現在、いきいき元気教室は12名の運動サポーターが活躍。勉強熱心で、新しい体操を取り入れながらサロンを盛り上げている。

体力測定もわきあいあいと

 7月のいきいき元気教室は、体操からスタートした。運動サポーターの明るい呼びかけで「365歩のマーチ」が流れると、皆さん慣れた感じでリズムにのり歌をうたいながら体を動かす。
 この日は年に1度の体力測定が行われる日で、西区保健福祉センターの生き活きスタッフ(健康運動指導士・保健師)、福岡リハビリテーション病院からは健康運動指導士がサポートのため訪れていた。
 体力測定は、腿の裏の柔らかさを見る前屈、筋力を見る握力、バランス能力を見る開眼片足立ちなど5項目の中から、自分がやりたいものを測定していく。「無理をしないでくださいね」と保健師が緊張をほぐし、測定結果が出たら「体が柔らかいですね」と声をかけるなど、わきあいあ
いとした雰囲気のなかで進んだ。
 「開眼片足立ち」の測定は、その名の通り目を開けたまま片足で立ち、秒数を数えるもの。これはいっせいに測定するのでゲーム感覚で盛り上がる。長く立ち続けられた人には拍手がおくられた。
 

自分の体を知って、運動を続けていくことが大切

 測定結果は、毎年の結果を折れ線グラフにしてプリントで渡される。体力測定の目的は、誰かと競うのではなく、良し悪しを決めるものでもない。今までの測定と比較して、自分の体を知っておくことが大切なのだそうだ。たとえば、握力が落ちていたら足の筋肉はもっと落ちているかも知れない。そこで「運動を頑張ろう」と前向きに捉えるように促している。保健師や健康運動指導士が「片足立ちは普段続けていると長く立てるようになりますよ」「これ
からも運動を続けましょう」と声をかけると参加者から笑顔がこぼれた。
 運動サポーターが誕生して7年目を迎え、地域・行政・病院が連携したロコモ予防の活動は、着実に根づいている。

 

福岡市西区保健福祉センター
保健師
日髙 ともみ さん

「運動サポーターの皆さんがとても熱心です。
まだ参加したことのない方もぜひ参加して、
運動を続けていただきたいですね」

 

壱岐南校区社会福祉協議会 会長
壱岐団地南自治会 会長
新里 幸吉 さん

「出会いを育む高齢者の居場所づくりとして、
誇りを持ってこれからも続けていきたいと思います」

 

壱岐南校区社会福祉協議会 副会長
「ふれあいサロンキラリ」
「いきいき元気教室」代表
花田 信 さん

「自分の家を開放してでもサロンをしたいと
思っていましたが、多くの方々のご協力で
このサロンを開催できました」

 

取材協力

福岡市西区保健福祉センター
地域保健福祉課

☎092-895-7080
西区内浜1丁目4-7


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掲載日:2019年08月

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監修:福岡リハビリテーション病院