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福岡リハビリテーション病院 副院長・整形外科診療部長 /
福岡大学 臨床教授 藤原 明先生
【専門】膝関節外科、外傷外科
・日本整形外科学会 《専門医》 ・医学博士
ひざの痛みは中高年につきものの悩みとあきらめず
向き合ってみましょう。
◎運動、理学、薬物など、複合的な治療で慢性的な痛みを軽減
イスから立ち上がる、階段を昇るなどの動作に伴うひざの痛みがずっと続く、患部がぷっくりと腫れる、いわゆる〝水が溜まる〟といった症状でお悩みの方、多くいらっしゃると思います。
実は、水を抜いて薬を入れる処置だけでは、同じことが繰り返されてしまうんですよ。
『福岡リハビリテーション病院』では、しっかりとしたヒアリング、レントゲンやMRIを用いた検査を経た上で、可能な限りの保存治療をご提案しています。
痛みの原因の多くは慢性疾患につき完治する可能性は低いと考えられていますが、運動療法、理学療法、薬物療法など複合的な治療を行えば、痛みは軽減されます。
外部からのアプローチだけでなく、周辺筋肉を鍛えるリハビリテーションは必須!
他院で治療をしたものの改善が見受けられなかった方が、相談を仰ぎにいらっしゃる理由はここにあるのかもしれません。
◎日常生活に支障が感じられたらドクターに相談を
来院すべきか否かの基準は、日常生活に差し障る痛みがある、1〜2ヶ月経っても違和感が消えない、安静にしていても痛い、などと言った状況で判断を。
赤くなっている、熱を持っているという場合は、ばい菌が入り炎症を起こしている可能性もあります。転ぶ、捻るなどの衝撃を経て感じられるようになる激痛を伴う症状は、骨壊死、不顕性骨折を引き起こしかねません。
自覚がある時は早めにご来院ください。
変形性膝関節症の診断がおりれば、関節包に潤滑効果と抗炎症作用をもたらすヒアルロン酸の注射も出来ます。安心して生活するためにも、いざという時のためにも、ご自身の体の状況を共有できるかかりつけ医に出会ってくださいね。
歩みを止めない医療で患者さんの心身を全力サポート!
手術療法で言えば当院は、従来型骨切術(外部の腓骨を切り取る方法)よりもリハビリの速度が早い、改良型骨切術(ひざの骨に切り込みを入れ、角度を矯正し、間に人工骨を入れる方法)の県内トップクラスの症例数と、ノウハウを持っています。
まずはお話をして、一緒に治療法を考えていきましょう。
取材協力
☎092-812-1880
福岡市西区野方7丁目770
http://frh.or.jp
※掲載の記事は、掲載日時点での情報となります。掲載されている、施設名、お名前、役職等、また、医療情報等は当時の情報となります。
掲載日:2015年05月